前々からずっと欲しいと思っていたが、とうとうμTronキーボードを買ってしまった。かなり高い買い物だがやはり良い物だと思う。
まず左右分離が本当にかっこいい。そしてコンパクト。エルゴノミクスキーボードは一般的に馬鹿でかいプラスチックの塊にキーが載せてあるアメリカンなデザインだけど、そんなところが全く無く、機能美が凝縮されている。キーピッチは17mmと小型で、指が短めの自分にはちょうど良い。そして一つ一つのキーの傾斜が芸術的と言えるほどに凝っており、キースイッチは定評ある東プレの静電容量無接点方式だ。
複数の折りたたみ式の足を開くことで何通りかの傾斜をつけられるのも面白い。接続方法はUSBなのだが、本体から直接ケーブルが出ているのではなくBタイプの汎用のケーブルで接続する方式なので、ケーブルさえ用意すればケーブル長やパソコン本体からの取り外しの手間などで困ること無く複数のパソコンで使いまわすことができるのも地味ながら嬉しい点だ。
配列が怪しいキーボードを入手するとカスタマイズで更に怪しくしたくなるのが性というもので、以下のようなオレオレ配列を考えた。
英字キーボードベースに変更、数値の位置も通常のキーボードのものに戻して、親指周辺の日本語関係のキーを再割り当てしている。左手左方が浮くことになり、対称性が好きということもあり左右で記号の配置のバランス取るようにしたみた。親指ESCは快適かどうか未知数だけど、ついやってみたくなってしまった。
さて、長々と浮かれたようなことを書いたのだが、慣れないうちは入力ミスが多く、慣れてしまったらそれはそれで一般的なキーボードで入力しづらくなる可能性もあり、いきなり文字入力が格段にやりやすくなるかというとそうでもない。エルゴノミクスキーボードや静電容量無接点方式キーボードの中でも頭ひとつ抜けて高価な部類で、正直言って支払った値段に見合うだけの快適さを得られるかというのは怪しい買い物なのだが、キーボードでの文字入力を快適に行うことを日本の環境を含めた上で最も突き詰めて考えて作られた製品に感じられるというこの一点だけで、買う価値は有ったと思う。
実用性云々なんてどうでも良いんだよ。最高のキーボードを作ろうとしていると感じられればそれで十分なんだ。Happy Hacking Keyboardよりもこっちの方がかっこよくてかわいいよ!