まず、僕の考えでは連鎖を制する人がパネポンを制します。連鎖以外の技術は、連鎖が自由にできるならばできる技術か、習得するのは連鎖を自由にできるようになってから十分な技術か、そのどちらかです。その考えのもとに連鎖を語ります。
この前編では連鎖を部分ごとに分けて考えてみます。パネポンには、パネルの消し方が、縦消し、横消し、の二通りしか有りません。同時消しではこの二つが複合することが有りますが、どちらか片方の部分しか連鎖の開始においては利用しない(両方利用する特殊な連鎖も理論上は存在するが、滅多に用いられない)ので、こう考えて問題有りません。
複雑に見える大連鎖も、5連鎖目、6連鎖目、7連鎖目、という風に一連鎖ごとに分けて考えれば、たったの4通りだけで成り立っています。パネルの消える向きを考えると、連鎖には、「縦→縦」、「縦→横」、「横→縦」、「横→横」の、4種類しか無いのです。ここから、4種類のそれぞれについて更に細かく分類して図を挙げて解説します。
この記事で挙げる連鎖のうちあまり重要で無い形以外を使いこなせるようになれば、貴方は10連鎖程度できるようになるはずです。パネルが速くて直ぐにはできないかもしれませんが、まずは難易度EASYで慣らして行きましょう。
と、本題に入る前に少し厄介な(そして面白い)パネポンの仕様を挙げておきます。
といってもこれだけでは良く分からないでしょう。以降の、実際にこの仕様が効いてくる例で具体的に解説するので、一応心には留めておいて下さい。
もう一つ書いておきます。フィールドの二箇所で、互いに関与しない二つの連鎖を平行して行うことを想定してみましょう。これは二つの連鎖としてカウントされず、一つの連鎖として双方の連鎖がまとめてカウントされます。そのため、フィールドの何処かで常に連鎖を行うようにして大連鎖を行うという技術も存在します。難易度が高くて書いてる自分ができないために解説はしませんが、迅速な連鎖構築において重要であり、爆発せり上げ有りのスコアアタックなどでは必須となる技術です。
それでは本題に入り、各連鎖ごとに解説します。
一番初めに考えつくであろうシンプルな形です。この形を数回続けると縦に一列だけ消えて一気に消す位置が下がるため、その後で横に消して連鎖をつなげる際に上のパネルが邪魔になったり勝手に消えたりして不都合が出てしまうので、考えもなしに連発しないように注意して使いましょう。
パネルが落下する間に別のパネルを横から差し込んで作ります。多用される形で、ごく自然に出来るようになっておくべきです。差し込む際にボタンを連打するのは構わないのですが、次の図のような形の場合は、差し込んだパネルが元の場所に戻る場合が有るので、連打は避けて目押しにすべきです。
[黒く塗ったパネルは消えない、つまり、連鎖には直接関与しないパネル。以降も同様]
また、次のような形も形も考えてみましょう。
「落下途中のパネルは加速する」、という仕様から、この形では、落下途中でパネルが3つ揃ってしまうことが有ります。しかし、「落下途中には消えない」、「落下したパネルとそれに隣接するパネルの全てが消え得る状態になって、消えなかったときに連鎖は終了する」ことから、3つのパネルが連なったまま落下し、下のパネルかフィールドの底に付いた地点で連鎖が起こります。
なお、落下途中のパネル同士がぶつかった場合は、落下速度は下側、つまり遅い方に合わせられます。
縦に消えているパネルが有り、その上下の二つのパネルが同じ種類の場合、1の形と2の形が出来ないかを探せば、ほぼ連鎖を繋げられます。
あまり使わない変則的な形です。そうそう使わないでしょうが頭に入れておくに越したことは有りません。
落下途中のパネルに追いつくように上手いタイミングで上からパネルを落とします。この図の場合は左下に有る3つのパネルが消え終わる直前ですね。そうすると、一つ手前に挙げた連鎖例と同じ理由で下に落ちたタイミングで連鎖となります。
上のパネルを落とすタイミングが遅いと下側の2つのパネルが先に完全に落下してしまって連鎖になりません。また、速すぎると下側のパネルが落ち始める前に3つ揃って消えてしまって連鎖になりません。少し難しいタイミングですが慣れれば割と成功するので、狙える時は狙って行きましょう。
割と謎めいた形です。「交換途中のパネルは消えない」ことと、「落下したパネルとそれに隣接するパネルの全てが消え得る状態になって、消えなかったときに連鎖は終了する」ことを利用しています。ちょうど交換の途中で上からパネルが降ってくるように交換のタイミングを調整します。やや厳しい目押しが必要ですが、それなりには成功します。
連鎖の途中に4個消し等を混ぜることができるので対戦で有効です。おじゃま返しのタイミングをずらして二連鎖に数えさせるために使うこともできます。なにせ成功すると嬉しいので、是非挑戦しましょう。
縦→横の中では一番単純な形です。連鎖を横に広げることが出来る点で、縦→縦.1より一般的には少し良い形でしょう。他のパネルが干渉して下の列のパネルが上手く動かせない場合は大人しく別の形を作りましょう。
少し思いつきにくいですが、必ず使いこなせるようになるべき非常に重要な形です。
左からパネルを差し込む場合と右からパネルを差し込む場合の2通りが有るため、この形で連鎖が繋げられる確率はかなり高いのです。縦に消えているパネルが有れば、その左右に同じ色のパネルが一段ずれて存在しないか、必ず探しましょう。
差し込む位置は図で示したように上下の通り有りますが、上側から差し込んだ方が比較的安定します。
これも、まずまずの頻度で使われる形で、覚えておくと良いでしょう。次に示す図のように、縦→縦.2、縦→横.2等と複合することも多く、連鎖の途中に同時消しを作るためにも多用されます。
縦→横.1が上にずれた形です。時々出来ます。この図では一段ずらして書きましたが、別に何段ずれても同じことです。最下段縦消しを行なった場合に、縦→横.1が出来なかった場合に狙うことが比較的多い。上に大量にパネルが有る状態で縦消しを行うと偶然出来ることも多く、その偶然に救われも呪われもすることの有る形です。
縦→横.2が上にずれた形です。全く同様に、[rensa2-3]が上にずれた形も考えられます。縦→横.4と同様、最下段に近い位置で主に狙います。
結構この消し方が可能な状況は多く、連鎖が途切れかけた時に重宝する形なのですが、中々気付きません。縦→横.4と同様有効な形なので、危ないと思ったらこの形を探してみましょう。
いかにも連鎖、といった形ですが、実際、横→縦は実質この形だけで有り、非常に重要な形です。
パネルを横に消した後は、消したパネルの上下の段のパネル、上段が空白なら、上段に移動させることの出来るパネルを良く見て、縦一列になるよう素早く移動させましょう。
縦→縦.4と同じ技術を用います。使いどころなども全く同じです。
なんか地味な形ですが、最下段で突然重要度が跳ね上がる形です。何故なら、最下段で安定して連鎖を続けようと思ったら、下にパネルが無いため、この形以外有り得ないからです。
最下段以外でこの形を続け過ぎると、上にパネルが無くなり、連鎖が途切れることが有るので要注意です。
思いつきにくい形ですが、横→横.1と同様に最下段では非常に重要です。タイミングを調整して、この図で一番上に有るパネルが最後に落ちるようにします。下の3つのパネルが全て消える寸前です。早過ぎると、一番上のパネルの落下が加速して先に落ちてしまうし、遅過ぎると、二つ一緒に落下してしまい、そもそも入れ替えられなくなります。
縦→横.1の形を作るのが不可能でもこの形が出来ることは良くあります。縦→横.1とこの形とは親和性が高く、相互に繋げやすいので、非常に有効です。
横→横.1の形が上にずれた形です。偶然出来ることが有ります。最下段で詰まった時の救済として有効だけど、3段以上ずれた形は狙ったことが有りません。気付くのはせいぜい2段ぐらいでしょう。
これはDS版前提の消し方です。パネルが落ちて来る前に、タッチペンで2マス横に滑りこませます。最後の1連鎖を伸ばすのに役立つし、この連鎖から更に次へと繋げられることも有ります。
NORMAL難易度だと十字キーでも容易に出来ますが、HARDだとかなり困難です。僕の体感成功率は2割位。十字キー派はこの形を使わなくても済むよう、二手三手先を読んで行動しましょう。