uim-skkでは日本語入力の際のローマ字定義を編集出来て、Wiki等に設定方法が解説されているのですが、scim-skkでは一見そのような設定は出来ないように見えます。しかし、1.3.0としてリリース予定のtrunk版では、対応しているようでした。何とか設定を行うことが出来たので、その方法など書いておきます。
試した環境はgentooですが、ビルドに必要な環境さえ揃えば何でも同じです。
svn checkout http://svn.sourceforge.jp/svnroot/scim-imengine/scim-skk/trunk
cd trunk
autoreconf --install
./configure --prefix=/usr
make
sudo make install
でいけます。autoreconfとか始めて使った。
configureのprefixは必要無いのだけど、SCIM-Anthyなど他のインプットモジュールをパッケージで入れた場合と食い違うと気持ち悪いのでこうしました。
完全な野良じゃなく、ebuildとか書く方が良いとは思うけど…。まあ目下野良で困る訳で無いからいいや。scim-skkのパッケージの依存関係を予めインストールしておけば、依存関係は大丈夫でしょう。
なお、Debian,Ubuntuでは、scim-skkのソースパッケージのbuild-depを入れてから、ビルドすれば良いと思います
/usr/share/scim/SKK/style/Default.styを見れば分かりますが、変換表はシンプルなフォーマットのテキストファイルなので、簡単に置換などで生成できます。Default.styをホームディレクトリなどにコピーして、それを雛形として作成すれば良いと思います。
~/.scim/configに、
/IMEngine/SKK/StyleFileName = /home/foo/path/hoge.sty
という風に、パスを記述します。そして再ログインすれば、晴れて新しい設定が読みこまれます。
ローマ字配列を弄ると送り仮名変換がおかしくなるため、SKK用の辞書を変更する必要が有ります。駅名辞書などは送り仮名が無いので、そのままでも問題有りません。
1.SKK-DICT.L(自分が使う辞書)をホームディレクトリにコピー 2.適当に送り仮名部を置換 3.skktoolsをインストールし、skkdict-expr2 SKK-DICT.L > SKK-DICT.L2 とし、ソートしたり重複を削除したりする。 4.設定ダイアログから出力された辞書を使用するようにする。
大体こんな感じでOKです。適当に置換しても、skkdict-expr2をかければ綺麗にFIXしてくれます。これは便利。